「いい学校→いい会社」の外の世界の魅力を原体験のない人にどう伝えて行くか?

私は職人の取材をやっているのですが、(経緯はこちら;

大学生になって感じた違和感を辿って - いつかもやもやが晴れるまで

先日新潟に行って、iPadも手がけていた研磨職人さん、越後大工とコンビを組む設計士さんにお話を聞いてきました。

その時に友人の実家、専業農家の家に泊まらせてもらいながら、

 

 

農家も含めて、職人として働くことには、(万人に通ずるかは分からないけど、)確かに良さがあって、そこへの憧れがあるんだけど、それは私たちが直にそうやって、職人として働く親を見てきて、肌感覚で感じてきたから分かることであって、それを原体験のない人に、伝えるのってすごく難しいよね。

 

みたいな話をしました。


とは言え、私はその魅力を何とかして伝えたくて、それをweb上で伝えるのであれば、第三者の言葉よりも、それを見てきた本人の言葉を借りるのが1番良いだろうということで、農家の両親のもとで育った友達が去年のクリスマス前に、Facebookに投稿していた文章の転載許可を取りArtisans of Japan! -職人の仕事観を発信するwebサイト-に載せます。色々伝わってくるすんごく素敵な文章なので、ぜひ読んで下さい。

 

 

 

 

 

「両親にとっていい娘になりたい」から、私は今年のクリスマスも家族にプレゼントを送る。

 

 

お父さんとお母さんに対して罪悪感と尊敬と羨望と劣等の気持ちが、小さい時からずっとある。
私は親のお金で遊んで暮らしている。親に学費を出してもらって家賃を払ってもらって4年間大学に通ってきた。

 

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文中の

お父さんとお母さんに対して罪悪感と尊敬と羨望と劣等の気持ちが、小さい時からずっとある。 

っていう文がすごく個人的に好きなのですが、”羨望”と”劣等感”が入り交じった気持ちっていうのを、職人さんを近くで見てきた人たちの多くが感じてきた感覚じゃないかなと思います。

 

この”羨望”を、「いい学校→いい会社」の外側にある世界の、その外の世界に届きにくいキラキラをどう原体験のない第三者に届けられるのかをこれからも模索していきたいです。

 

 宮本まどか

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