「留学経験者はポンコツばかり」と、グローバル人材採用担当が嘆いている?

”ポンコツばかりというよりは、ポンコツもいる。”ということなのでは?

 

「私の職場は海外からの問い合わせが多いので、英語は不可欠な要素です。語学能力を活かせる場として、入社を希望してくる留学経験者がとても多い。ですが、語学能力以前の問題を持つ“自称グローバル人材”がほとんど。ま、ポンコツばかりですね」(以下サイトより引用)


採用者が入社を希望する留学経験者に対し苦言「ポンコツばかり」 - ライブドアニュース

 

 

 

 留学経験者がポンコツばかりというよりも、留学経験者にはポンコツもいるというだけの話では?というのがこの記事を読んだとりあえずの感想です。

 

 そりゃお金と時間があれば、誰でも留学はできるし、留学している人の方がしていない人よりも英語話せる確率はもちろん高いし、GPAが選考基準になる留学先もあるから留学している人には大学での成績がすごくいい人だっています。

 

 そういう確率論とか、留学してる人はグローバルな視点を持ってそうだとかいうイメージで採用して、その後「ポンコツばかりだ」って言ってしまうのは、採用の仕方がゆるいのでは?と偉そうに思ってしまいました。学歴フィルターが上手く機能しなくなって、単純にそれを留学にとってかえたのかなっていう印象があります。就活もしてないのにだいぶ偉そうに言いました。。

  

 

プライドの高さだけはメジャーリーガーなみ

 

 という表現を記事中に見て、これも単に”留学をしていた”というだけで企業が採用において評価する傾向にあった/あるから、俺は留学してない奴らとは違うんだ!みたいな思考になってしまうのかなあと思いました。これは特に留学に限らず、インターンだったり、大規模なイベントの運営だったりをした人にも言えることじゃないのかなとも思います。

 

 就活では「学生時代1番頑張ったことはなんですか?」1つ頑張った活動を手短かに話す、あるいは書くことを求められることが多いです。そうすると、”留学”というのはとても使いやすいネタに成り得ます。(就活のための留学だったのかどうかは別としても。)

 

”留学”という括られ方

 

 ”留学をしていた”と言っても、

  • 1週間の留学から4年間あるいはそれ以上の正規留学だったり、
  • 旅行+αな軽い留学から語学学習、文化研修、研究・実験まで様々です。
  • 場所だって英語圏だけが留学じゃありませんし、英語圏じゃないから英語力はないのかというと、英語圏以外に行った方が英語力を求められることもあります。
    例えばドイツに行くとドイツ語を話せなくても大丈夫ですが、英語も話せないとなると、同じ留学生からでさえ「おいおい話しにならないよ」と思われたりもします。
  • また、元々アメリカに十数年住んでいて親の仕事の都合だったりで、日本に移り住んで、大学生の時にまたアメリカに留学というケースもあれば、初めての海外渡航でアメリカに留学に行くというケースもあります。

 

   例えば、人口は多くないにも関わらず、中国、インドに継いで、世界3位の国外への留学生がいる、お隣の国 韓国では留学というと正規留学(外国の大学で学士号、修士号、博士号の取得をすること)を指します。それ以外は交換留学、語学留学等と必ず留学の前に”交換”、”語学”と付けて言います。

 

そういう幅広い留学形態や留学に至った背景を引っ括めて、”留学経験者は〜”という発想自体が国際的に見て、留学者の少ない日本にある企業の発想なのかもしれないなとも思ったりしました。