新しい留学支援制度、トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラムに応募する時に参考になるかもしれないこと

官民協働留学支援制度~トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム~に、4月に応募して、6月の二次選考を経て、採用して頂きました。次回は10月に募集がある模様です。受けようかなという人にプログラム内容だったり、選考だったりについてよく質問をされるので、参考になればということで書きます。私がぶっちぎり1位で合格したのか、ぎりぎり合格ラインに入れたのかは定かでないので、参考程度にしてください。

 

Contents

  1. プログラムの内容について
    金額、対象、特典
  2. 選考について
    一次、二次、応募状況
  3. 採用されるポイント(?)
    一次、二次、参考資料
  4. 追記

 

 まず、内容について

 日本再興戦略と産業界からの意向を踏まえ、実践的な学びを焦点に、自然科学系分野、複合・融合分野における留学や、新興国への留学、諸外国のトップレベルの大学等に留学する学生を支援します。

 また、学生の海外留学を促進するという観点から、各領域でリーダーシップを発揮する多様な人材を支援し、海外留学の機運を高めることを目的としています。

via 官民協働留学支援制度~トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム~

 

特徴は

金額;月額支給額は従来国費留学の奨学金の2倍。(地域に応じて、12-20万円) +学費、渡航費。<注>渡航費は実費ではなく、学費は上限あり実費です。

詳しくはトビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラムに応募する際に注意した方がいいことを参照して下さい。ただし、詳しい規定は毎期ごとに変わると思われますので、こちらは飽くまで参考程度にし、ご自身で本サイトにて規定の確認をして下さい。

対象;いわゆる”留学”でなくてもよい。インターンやボランティアも対象。学術的な留学である必要はない。よって、成績・語学重視ではない。(ちなみに私はGPAを伝えていません。)

 

特典;協賛企業や別の採用者とのコミュニティーがある。事前事後研修あり。

といったところかと思います。

 

 

 

 選考について

  1. 1次選考;各学校の留学センター等を通して、書類提出。
  2. 1次の結果;約2ヶ月後、大学留学センター経由で結果発表。
  3. 2次選考;面接とプレゼンとグループディスカッション。
  4. 2次結果;約1ヶ月後、大学留学センター経由で結果発表。
    ※トビタテ事務局から郵送にて合格通知書等が各大学留学センターに送付される様で、地域や大学によって合格発表の時期に大きくばらつきがありました。1期生の2次選考結果には3週間程度ばらつきがあった様です。他大学の人の合格発表があって、自分にはまだ通知が来ていないという場合も、合格ではないのではと心配かもしれませんが、気長に待ちましょう。

1次に関しては、

  • 留学計画について

  概要、

  スケジュール、

  目標、

  どうすれば目標達成したと言えるか、

  帰国後どう活かせるか

 

  • 自分について

     応募理由、

  困難を克服した経験、

  留学の志(留学によってどんな自分になりたいのか)、

  その他アピールポイント ←形式の自由度が最も高いので、ここで個性を出すといいと思います。

2次に関しては、

  • 留学計画についてプレゼン(5分)
  • 4、5名でのグループディスカッション(50分)
  • 1対1での面接(30分、多様性人材コースは25分×2回)
    (2回の面接では重複した質問がされますし、一次選考の資料に書いてあることをもう一度聞かれることもあります。)

2014年度の応募、採用状況はこんな感じで、倍率は5倍超です。

 

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via 

「官民協働海外留学支援制度~トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム~」第1期生の選考結果及び支援企業・団体について:文部科学省

 

 

 どうすれば”採用”になるか

ここに関しては完全に私の勝手な考えなので、あくまで参考程度に。
ちなみに私は多様性人材コースです。

 

  1. 1次に関しては想いを伝え、既存のコースやプログラムに乗っかるのではなくオーダーメイドですよと主張しつつ、あまりにも危なっかしい、無理めな計画ではないですよとアピールする。
    ※世界トップ100コースに応募する人には特に多いと思われますが、いわゆる留学、学術的な留学(語学以外の目的での交換留学など)をされる人の場合はオーダーメイドな留学である!という主張が必ずしも必要であるとは思いません。
  2. <2次>人と張り合わずに、楽しむ。とって付けた様なことを言わない。
  3. <2次>留学自体についてというよりも、留学に至るまでの自分の経験や想い、留学後にどうその留学を活かすのか、どんなビジョンがあるのか等、留学前後についてうまく言語化したり、イメージしたりしておく。

 

 

端的に言うとこんな感じです。

 

一次の段階では


留学計画については暫定状態でよいと思います。留学のスケジュールについてあまり詳細に書かれていなくとも、留学にかける想いやビジョン、人間性の方が明らかに重要かなと思います。ちなみに私は、大学生になって感じた違和感とそれを言語化するまでの活動についてを特に力を入れて書いたつもりです。

   参照;私の提出した応募内容を一部編集したもの。  

    
大学生になって感じた違和感を辿って - いつかもやもやが晴れるまで

 

 

二次については

コースによっては英語等外国語での面接、グループディスカッションがあったと聞きました。私の受けたコースでは特にありませんでした。プレゼンではプロジェクター等をつかえる環境はないので、パワポKeynoteの印刷をしてレジュメを配るか、スケッチブック等に貼付けて紙芝居みたいにするといいと思います。iPadで発表した人や口頭のみで発表した人もいました。発表形態が評価対象かどうかは別として、アナログで用意しておいた方が当日安心感がある気がします。(あくまで気持ちの問題です。)
ちなみに、私が当日用意したプレゼン資料とほぼ同じものをこのサイトの下の方にあります。

 

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①面接では、

留学計画の詳細というより、人間性について問われたように思います。このプログラムは日本代表として、留学できるものです。日本代表としてふさわしいか、帰国後日本に還元するつもりはあるか、日本代表としての自覚はあるか等問われます。あまり、着飾った言葉で言うよりも、自分の等身大の言葉で答えることが大切だと思います。

 

私は、原体験なしに、日本の為に!世界の為に!という発想 があまり好きになれず、自分が幸せで居るためには、家族や周りの人が幸せであってほしい、そしてその人たちが幸せであるために、その周りの人が幸せであってほしい...と拡張していって、その最終形態が世界の為に!日本の為に!だと思っていて、自分はまだまだそこに至っていないとこたえました。とってつけたような言葉や着飾った表現、自分の想いにそぐわない優等生回答を無理にする必要はないと思いました。

 

②グループディスカッションについて

 

私のグループは5人でディスカッションをしました。多様性人材コースに応募して、5人とも採用されました。誰かを蹴落とそうとしたり、無理に他の人よりも多く発言しようとするよりも、このグループみんなで受かれたらいいな〜といった姿勢で楽しみながらディスカッションすると良いと思います。

 

 

③プレゼン

 

も、このグループ内で行います。自分のプランの発表にばかり気を取られずに、他の人の発表にも興味を持って、計画内容を聞きましょう。私たちは次の発表者が前の発表者のタイムキーパーを順番につとめました。 自分と同じコースの応募者の留学計画に興味を持っているのかを面接官がチェックをしているようには思いませんが、他の応募者の話に全く興味を持てなければ、採用されたとしても、このコミュニティーを上手く活かせないかもしれません。

 

 

 

誰かの役に立てるような文章になっているかわかりませんが、以上です。多くのトビタテ合格者をTwitter上で「トビタテ」で検索すると見つけることができます。そろばんや花をテーマにしている人、聞いたことないような国に行く人。。きっといろいろと参考になるし、面白いはずです。

 

 

 

 

 

[追記1]

こういうことがやりたいけど、どこに行けばいいのか分からない等あれば、各大学の留学センターに相談するといいと思います。比較的、学術的なことであれば、ご自身の学部事務所でもいいと思いますし、実践がしたいのであれば、海外インターンもありだと思います。どれくらい助けになれるかは分かりませんが、

①やりたいことがあるけど、やり方が分からない、

②自分の熱意をどう言語化すればよいのか分からない等であれば、

Twitter: @goze_teaあるいはmiyamotomadoka[あっと]gmail[どっと]comまでご連絡ください。

 

書き方についてだけであれば、まずこちらの記事を参照頂いても良いかもしれません。

学部間交換留学制度の校内選考の際にどういう構成で文章を書いたのかを、まとめてみました。


留学志望理由書を書くことになったら参考になるかもしれないこと - いつかもやもやが晴れるまで

 

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 [追記2]

帰国後の報告会で使った資料です。

少しでも参考になれば。

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