「アカデミックな教育過程に偏り勝ちな大学」という表現は「頭痛が痛い」「馬から落馬」の類語
政府の教育再生実行会議(座長・鎌田薫早稲田大総長)は4日、職業に結びつく知識や技能を高める実践的なプログラムを大学に設けるとの提言を安倍晋三首相に提出した。アカデミックな教育課程に偏りがちな大学を変革し、産業界が求める「即戦力」となる人材を育てるのが狙い。社会人の学び直しを後押しするとの期待もある。
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まずこの記事を見て、
「アカデミックな教育課程に偏るのが大学でしょ!」
と思った。
『大学に学者や研究者として必要でない教育やそういった就職先以外への援助を求めること』は、『魚市場に行って、なんで魚しかないんだ!肉出せ、肉!』って言ってるのと同じ。植物園から植物を排除して動物園化するようなもの。もうそれは植物園じゃなくて動物園。
「(引用)アカデミックな教育課程に偏りがちな大学を変革し、産業界が求める『即戦力』となる人材を育てるのが狙い」
ってもはや大学じゃなくて職業訓練校か専門学校。専門学校の存在意義を奪わないでほしい。
大学を「優秀な人(材)」のフルイ装置として機能させてきた日本の就社スタイルが、大学での教育自体にも影響与えててやばい。
日本の職業観がもっと歪む.......
"もやっとリスト"
その名の通り、”もやっとリスト”です。
もやっとすることについてとりあえず、ここに書き出しています。
あとできちんと違和感を言語化して、整理して、随時ブログに書きます。
これがこのブログ「いつかもやもやが晴れるまで」の運営の意図であったりもします。
もやっとすることを言語化したり、これはここに原因があるのでは?とか考えるのが好きです。原因はこれじゃなくて、あれじゃない?とかあれば教えてもらえると喜びます。
1.新卒採用で、「なぜうちの会社なんですか?そういう企業ならA社やB社もそうだけど、うちじゃないといけない理由は?」と企業がやたらと聞く理由
→企業が、人事がインセンティブデザインをうまくできいないことが理由なのでは。
2. ロイヤルティをなぜ社員に、(特に新卒や新人に)求めるのか
参考になりそうなサイト
3. 欲しい人材として、「ブーメラン人材」、「Uターン人材」を使わず、グローバル人材ということばで代替して、格好をつける日本企業
_地方Uターンと比較してみたい
外への留学生数が世界三位のお隣の国韓国への留学中に、現地の就活生に聞いた話を参考にして考えたい
4.総合職へは就職難、専門職は人手不足、そして総合職に就きたい人には特段具体的なビジョンがない理由。
→職人/専門職の魅力が届いていない?
4-1 : 「いい学校→いい会社」の外の世界の魅力を原体験のない人に
どう伝えて行くか。届けていくか。
→1つのやり方として;身近な人の声を届ける。……\書きました/
5. どういう経緯で職業訓練校がなくなったのか
- \違和感について、書きました/
アカデミックな教育過程に偏り勝ちな大学」は「頭痛が痛い」「馬から落馬」の類語 - いつかもやもやが晴れるまで- アカデミックな教育課程に偏りがちな大学を変革し、産業界が求める「即戦力」となる人材を育てる最近の大学の傾向と比較してみたい
6. 機械化が職人の職を奪ったのか?機械化によって、2大メインストリームだった「いい学校→いい会社」「弟子入り→修行→独立」のうち、職人ルートだけがメインストリームから外れたのか?
→仮説;機械化は職人の母数こそ減らしたけど、日本の職人の特徴は超機械!未だに、トップ層は手仕事であることに価値がある。
7. なぜ、ゆとり教育がうまくいかなかったのか。
「いい学校→いい会社」の外の世界の魅力を原体験のない人にどう伝えて行くか?
私は職人の取材をやっているのですが、(経緯はこちら;
大学生になって感じた違和感を辿って - いつかもやもやが晴れるまで)
先日新潟に行って、iPadも手がけていた研磨職人さん、越後大工とコンビを組む設計士さんにお話を聞いてきました。
その時に友人の実家、専業農家の家に泊まらせてもらいながら、
農家も含めて、職人として働くことには、(万人に通ずるかは分からないけど、)確かに良さがあって、そこへの憧れがあるんだけど、それは私たちが直にそうやって、職人として働く親を見てきて、肌感覚で感じてきたから分かることであって、それを原体験のない人に、伝えるのってすごく難しいよね。
みたいな話をしました。
とは言え、私はその魅力を何とかして伝えたくて、それをweb上で伝えるのであれば、第三者の言葉よりも、それを見てきた本人の言葉を借りるのが1番良いだろうということで、農家の両親のもとで育った友達が去年のクリスマス前に、Facebookに投稿していた文章の転載許可を取り、Artisans of Japan! -職人の仕事観を発信するwebサイト-に載せます。色々伝わってくるすんごく素敵な文章なので、ぜひ読んで下さい。
「両親にとっていい娘になりたい」から、私は今年のクリスマスも家族にプレゼントを送る。
お父さんとお母さんに対して罪悪感と尊敬と羨望と劣等の気持ちが、小さい時からずっとある。
私は親のお金で遊んで暮らしている。親に学費を出してもらって家賃を払ってもらって4年間大学に通ってきた。
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文中の
お父さんとお母さんに対して罪悪感と尊敬と羨望と劣等の気持ちが、小さい時からずっとある。
っていう文がすごく個人的に好きなのですが、”羨望”と”劣等感”が入り交じった気持ちっていうのを、職人さんを近くで見てきた人たちの多くが感じてきた感覚じゃないかなと思います。
この”羨望”を、「いい学校→いい会社」の外側にある世界の、その外の世界に届きにくいキラキラをどう原体験のない第三者に届けられるのかをこれからも模索していきたいです。
宮本まどか